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夏に全然痩せないのはなぜ?汗をかけば痩せるは間違い!正しい夏のダイエット法

夏は汗をかくから痩せやすいはずなのに、なぜか体重が落ちない…と悩んでいませんか?
それどころか、夏バテで食欲がないのに太ってしまった、という方もいるかもしれません。
実はその原因は、気温が高いために起こる「基礎代謝の低下」や、冷たい物の摂りすぎによる「内臓の冷え」にあります。
この記事では、多くの人が陥りがちな夏のダイエットの誤解を解き明かし、「食事・運動・生活習慣」の3つの視点から、夏にこそ実践すべき正しい痩せ方を徹底解説します。

1. プロローグ 夏に痩せないのはあなただけじゃない

「夏はたくさん汗をかくから、何もしなくても痩せるはず!」そう思っていたのに、体重計の数字は一向に変わらない…。
むしろ、なぜか少し増えているなんてこと、ありませんか?
薄着の季節だからこそダイエットを頑張りたいのに結果が出ないと、焦りや不安を感じてしまいますよね。
でも、安心してください。
夏にダイエットがうまくいかないと感じているのは、決してあなた一人だけではありません。
実は、夏は私たちが思っている以上に「痩せにくく、太りやすい」落とし穴がたくさん潜んでいる季節なのです。

夏なのに痩せない…多くの人が感じる「なぜ?」

一般的に、冬は体温を維持するために基礎代謝が上がりやすく、夏は外気温が高いためその必要がなくなり、基礎代謝が低下する傾向にあります。
つまり、「夏=汗をかく=痩せやすい」というイメージは、必ずしも正しくないのです。
それどころか、夏特有の生活習慣が、知らず知らずのうちにあなたのダイエットを妨げている可能性があります。
冷たい飲み物や食べ物、クーラーの効いた室内と屋外との激しい寒暖差、暑さによる睡眠不足…。
これらの要因が複雑に絡み合い、痩せにくい体質を作ってしまっているのかもしれません。

実は落とし穴だらけ?夏に太りやすい主な原因

なぜ夏は痩せにくいのでしょうか。
その主な原因を下の表にまとめてみました。
ご自身の生活と照らし合わせて、心当たりがないかチェックしてみてください。

原因 体に及ぼす影響
基礎代謝の低下 冬に比べて体温を維持する必要性が減るため、何もしなくても消費されるエネルギー量が自然と少なくなります。
内臓の冷え アイスやかき氷、冷たい飲み物の摂りすぎで胃腸が冷え、働きが鈍ります。
結果として消化不良や代謝の低下を招きます。
自律神経の乱れ クーラーが効いた室内と猛暑の屋外との激しい温度差に体が対応しきれず、体温調節機能が混乱。
血行不良やホルモンバランスの乱れにつながります。
栄養バランスの偏り 夏バテによる食欲不振で、そうめんや冷やし中華など、のど越しの良い糖質中心の食事になりがち。
筋肉の材料となるタンパク質やビタミンが不足し、代謝が落ちる原因になります。

このように、夏にはダイエットの成功を阻む様々な要因が隠されています。
しかし、ご安心ください。
原因がわかれば、正しい対策を立てることができます。
この記事では、夏に痩せない根本的な理由を解き明かし、多くの人が陥りがちなダイエットの誤解を正していきます。
そして、「食事」「運動」「生活習慣」という3つの視点から、夏だからこそ実践したい効果的なダイエット法を具体的にお伝えします。
今年こそ、夏のダイエットを成功させて、心も体も軽やかに夏を楽しみましょう!

2. その常識はウソ?夏のダイエットに関するよくある誤解

「夏は汗をたくさんかくから、何もしなくても痩せるはず!」なんて思っていませんか?
実は、その考えが夏太りの落とし穴になっているかもしれません。
夏特有の環境は、知らず知らずのうちに痩せにくい体を作ってしまうことがあるんです。
まずは、多くの人が信じがちな夏のダイエットに関する3つの大きな誤解を解いていきましょう。
正しい知識が、あなたのダイエットを成功へと導く第一歩になりますよ。

誤解1 大量の汗をかけば脂肪が燃焼する

夏の暑い日に運動したり、サウナに入ったりして大量の汗をかくと、体重計の数字が減っていて「痩せた!」と嬉しくなること、ありますよね。
しかし、残念ながらそれは大きな勘違いなんです。
汗をかくことと、脂肪が燃焼することは全く別の現象です。
汗の主な役割は、体温が上がりすぎたときに気化熱によって体を冷やすこと。
その成分のほとんどは水分で、脂肪は含まれていません。
汗をかいて減った体重は、体から水分が抜けただけの一時的なもの。
水を飲めばすぐに元に戻ってしまいます。
むしろ、注意したいのは脱水のリスクです。
体内の水分が不足すると、血液の流れが悪くなり、栄養素や酸素が細胞に行き渡りにくくなります。
その結果、代謝が低下してしまい、かえって脂肪が燃焼しにくい体になってしまう可能性も。
熱中症の危険も高まるため、汗をかいたら脂肪が燃えたと喜ぶのではなく、適切な水分補給を心がけることが何より大切です。

汗と脂肪燃焼の違い
項目 汗をかくこと 脂肪が燃焼すること
目的 体温調節 エネルギーの生成
失われるもの 水分、ミネラル 体脂肪(中性脂肪)
体重への影響 一時的に減少(水分補給で戻る) 継続的な運動や食事改善で減少

誤解2 夏バテで食欲がないから自然と痩せる

「暑くて食欲がないから、食べる量が減ってちょうどいいかも」。
こんな風に考えてしまうのも、夏のダイエットでよくある間違いの一つです。
確かに食事量が減れば一時的に体重は落ちるかもしれませんが、その中身が問題。
夏バテによる体重減は、脂肪ではなく大切な筋肉が落ちている危険なサインかもしれないのです。
夏バテで食欲がないとき、私たちはのどごしの良いそうめんや冷やし中華、手軽に食べられるアイスクリームやゼリーといった、糖質中心の食事に偏りがちです。
すると、体を作る上で最も重要な栄養素であるタンパク質の摂取量が大きく不足してしまいます。
タンパク質が足りなくなると、体はエネルギーを確保するために筋肉を分解し始めます。
筋肉は、私たちがじっとしていてもカロリーを消費してくれる「基礎代謝」の大部分を担う大切な組織。
その筋肉が減ってしまうと、基礎代謝が下がり、結果的に「痩せにくく、太りやすい体」へと変わってしまうのです。
夏が終わって食欲が戻ったときに、以前より太りやすくなっていたとしたら、それは夏バテによる筋肉量の減少が原因かもしれません。

誤解3 とにかく食事量を減らせばOK

夏バテとは関係なく、ダイエットのためにと意図的に食事量を極端に減らすのもNGです。
特に夏は、汗と一緒にビタミンやミネラルといった体の調子を整える微量栄養素も失われやすい季節。
そんな中で食事量を減らすと、必要な栄養素までカットしてしまい、かえって痩せにくい体を作ってしまうという悪循環に陥ります。
例えば、糖質をエネルギーに変えるために不可欠な「ビタミンB群」が不足すると、食べたものがうまくエネルギーとして使われず、脂肪として蓄積されやすくなります。
また、体が極端なカロリー不足を感知すると、生命を維持しようと「飢餓モード」のスイッチが入ります。
そうなると、体はエネルギー消費をできるだけ抑えようと代謝を下げ、わずかな食事からでも脂肪を溜め込もうとする省エネ体質になってしまうのです。
夏のダイエットで大切なのは、単にカロリーを減らすことではありません。
代謝を下げずに、健康的に脂肪を燃焼させるために「何を選ぶか」が重要になります。
不足しがちな栄養素をしっかり補いながら、賢く食べることが成功への近道です。

3. 【食事編】夏太りを防ぐ食べ方の鉄則

「夏は食欲も落ちるし、自然と痩せるはず…」なんて思っていませんか?
実は、その考えが夏太りの落とし穴かもしれません。
夏は、冷たい飲み物や食べ物、そしてクーラーの効いた室内で過ごすことで、自分でも気づかないうちに内臓が冷え、基礎代謝が低下しやすい季節なのです。
代謝が落ちれば、当然ながら消費カロリーも減ってしまいます。
だからこそ、夏のダイエット成功のカギは「食事」にあります。
ここでは、夏太りを防ぎ、痩せやすい体を作るための食事の鉄則を3つ、詳しくご紹介します。

鉄則1 体を温める食材を積極的に選ぶ

夏のダイエットでまず意識したいのが、「体を内側から冷やさない」ということです。
体が冷えると血行が悪くなり、消化酵素の働きも鈍ってしまいます。
その結果、栄養の吸収効率が下がるだけでなく、老廃物が溜まりやすくなり、むくみや代謝の低下につながってしまうのです。
暑いからといって冷たいものばかりに頼らず、体を温める食材を賢く取り入れていきましょう。

夏の「隠れ冷え」に要注意!

冷たい飲み物やアイス、クーラーの効いた部屋での薄着は、体の表面だけでなく、内臓まで冷やしてしまう原因になります。
特に内臓の冷えは自覚しにくく、「隠れ冷え」とも呼ばれています。
お腹を触ってみてひんやりすると感じたら、内臓が冷えているサインかもしれません。
消化不良や便秘、疲労感の原因にもなるため、意識的に体を温める工夫が必要です。

体を温める食材・冷やす食材リスト

どんな食材が体を温め、どんな食材が体を冷やすのか、知っておくだけで日々の食事選びが変わってきます。
もちろん、体を冷やす食材を全く食べてはいけないわけではありません。
夏野菜などは水分やカリウムが豊富で、夏バテ防止にも役立ちます。
大切なのは、加熱調理をしたり、体を温める食材と組み合わせたりして、バランスを取ること

分類 体を温める食材の例 体を冷やす食材の例
香味野菜・スパイス 生姜、ニンニク、ネギ、唐辛子、胡椒、山椒 ミョウガ、大葉
野菜 かぼちゃ、ごぼう、人参、玉ねぎ、レンコン(主に根菜類) きゅうり、トマト、なす、レタス、ゴーヤ(主に夏野菜)
果物 りんご、さくらんぼ、ぶどう スイカ、メロン、バナナ、パイナップル(主に南国産)
その他 味噌、納豆、キムチなどの発酵食品、羊肉、鶏肉 白砂糖、牛乳、豆腐

例えば、体を冷やすきゅうりやトマトも、温かいスープや炒め物にすれば、冷えの影響を和らげることができます。
冷奴には、体を温める生姜やネギをたっぷり乗せるなど、食べ合わせを工夫してみましょう。

鉄則2 タンパク質を毎食しっかり摂る

暑いと、ついそうめんや冷やし中華といった喉越しの良い麺類だけで食事を済ませてしまいがちですよね。
しかし、こうした食事は炭水化物に偏りやすく、ダイエットに不可欠なタンパク質が不足する原因になります。
タンパク質は筋肉の材料であり、筋肉量が減ると基礎代謝も低下してしまうため、痩せにくい体になってしまいます。
また、タンパク質は食事を摂った後に熱を産生する「食事誘発性熱産生(DIT)」が他の栄養素に比べて最も高いのも特徴です。
つまり、しっかり食べることで消費カロリーを増やしてくれる、ダイエットの強い味方なのです。

夏バテ気味でも食べやすい!おすすめ高タンパク食材

食欲がない時でも、調理法を工夫すればタンパク質は意外と手軽に摂ることができます。
脂質の少ないものを選べば、胃腸への負担も軽くなりますよ。

  • 鶏むね肉・ささみ:低脂質・高タンパクの代表格。
    コンビニのサラダチキンを活用するのも手軽でおすすめです。
  • 豚ヒレ肉・もも肉:疲労回復に役立つビタミンB1が豊富。
    冷しゃぶにすればさっぱりと食べられます。
  • 魚類(アジ・イワシ・カツオなど):良質な脂であるEPAやDHAも摂取できます。
    お刺身や缶詰も便利です。
  • 卵:完全栄養食とも呼ばれる万能食材。
    温泉卵やゆで卵なら、食欲がなくてもつるんと食べられます。
  • 大豆製品(豆腐・納豆・枝豆):植物性タンパク質の宝庫。
    冷奴や納豆は、夏の食卓に欠かせませんね。
  • 乳製品(ヨーグルト・チーズ):デザート感覚でタンパク質を補給できます。
    無糖のギリシャヨーグルトなどが特におすすめです。

そうめんを食べるなら、蒸し鶏や錦糸卵、ツナ缶などをトッピングするだけで、栄養バランスが格段にアップします。

鉄則3 血糖値を上げにくい食べ方を意識する

夏は、清涼飲料水やアイスクリーム、喉越しの良い麺類など、血糖値を急上昇させやすい糖質の多いものを摂る機会が増えがちです。
血糖値が急激に上がると、それを下げるために「インスリン」というホルモンが大量に分泌されます。
このインスリンには、血中の糖を脂肪として体に溜め込む働きがあるため、過剰な分泌は肥満の直接的な原因となってしまいます。
血糖値の乱高下は、強い眠気やイライラの原因にもなるため、穏やかに保つ食べ方を心がけましょう。

今日からできる!「ベジファースト」のすすめ

血糖値の急上昇を抑える最も簡単で効果的な方法が「ベジファースト」です。
これは、食事の最初に野菜やきのこ、海藻類といった食物繊維が豊富なものから食べるというシンプルなルール。
食物繊維が糖の吸収を緩やかにしてくれるため、その後にご飯やパンなどの炭水化物を食べても、血糖値の上昇が穏やかになります。
例えば、外食ならまずサラダから、定食なら味噌汁や小鉢の和え物から手をつける、といった具合です。
コンビニでランチを買う際も、おにぎりやサンドイッチだけでなく、カップサラダやもずく酢を一つプラスする習慣をつけてみましょう。

主食の選び方と食べ方のコツ

同じ炭水化物でも、血糖値の上がりやすさ(GI値)は異なります。
できるだけGI値の低いものを選ぶのが賢い選択です。

  • 白米 → 玄米、雑穀米、もち麦ごはん
  • 食パン → ライ麦パン、全粒粉パン
  • うどん → そば

白いものより、茶色いものを選ぶと覚えておくと分かりやすいかもしれません。
また、そうめんを食べる際は、先に薬味のネギやタンパク質の具材をしっかり食べてから麺をすするなど、ここでも食べる順番を意識することが大切です。

4. 【運動編】夏でも効率的に痩せるトレーニング

「夏は暑くて動きたくない…」その気持ち、とてもよくわかります。
しかし、汗をかくことと脂肪が燃えることはイコールではありません。
大切なのは、いつ、どんな運動を、どのように行うかです。
ここでは、夏の暑さを賢く避けながら、効率的に理想の体を目指すためのトレーニング方法をご紹介します。

おすすめは朝か夕方の有酸素運動

夏のダイエットでまず取り入れたいのが、脂肪燃焼効果の高い有酸素運動です。
しかし、気温が最も高くなる日中の運動は、熱中症のリスクが非常に高く危険です。
そこでおすすめなのが、比較的涼しい朝や夕方の時間帯を狙って行うことです。
朝の運動は、その日1日の代謝を高めてくれる効果が期待できます。
清々しい空気の中で体を動かせば、気持ちも前向きになり、最高の1日のスタートを切れるでしょう。
一方、夕方の運動は、日中に溜まったストレスを発散させ、心身をリフレッシュさせるのに最適です。
ご自身のライフスタイルに合わせて、続けやすい時間帯を選んでみてください。
具体的には、ウォーキングや軽いジョギング、サイクリングなどがおすすめです。
まずは20分程度から始め、体が慣れてきたら少しずつ時間を延ばしていくと良いでしょう。
息が軽く弾むくらいのペースを意識することで、効率的に脂肪を燃焼させることができます。

室内でできる「ながら筋トレ」で代謝アップ

「外に出るのがどうしても億劫…」という日もありますよね。
そんな時は、涼しい室内でできる筋トレがぴったりです。
筋トレは、筋肉量を増やして基礎代謝を上げる効果があります。
基礎代謝とは、私たちが何もしなくても消費するカロリーのこと。
筋肉という熱を生み出すエンジンを大きくすることで、自然と痩せやすく太りにくい体質へと変わっていくのです。
忙しくてトレーニングの時間が取れないという方には、日常生活のついでに行える「ながら筋トレ」がおすすめです。
これなら、わざわざ時間を作らなくても、無理なく続けられますよね。

今日からできる!ながら筋トレの例
シーン トレーニング内容 鍛えられる部位と効果
テレビを見ながら CMの間にスクワットを行う。
背筋を伸ばし、お尻を後ろに突き出すようにゆっくり腰を落とすのがポイント。
お尻や太ももなど、下半身の大きな筋肉を鍛え、効率的に代謝をアップさせます。
歯磨きをしながら かかとの上げ下げを繰り返す。
壁などに手をついてバランスを取りながら行うと安全です。
ふくらはぎを引き締め、むくみ解消や血行促進につながります。
デスクワーク中に 椅子に座ったまま、お腹をへこませて30秒キープする(ドローイン)。
気づいた時に何度でも行いましょう。
お腹周りのインナーマッスルを刺激し、ぽっこりお腹の解消や姿勢改善に役立ちます。

運動前後の水分補給とストレッチの重要性

夏の運動で忘れてはならないのが、運動前後のケアです。
これを怠ると、せっかくの運動効果が半減してしまったり、体に負担をかけてしまったりする可能性があります。
特に重要なのが「水分補給」と「ストレッチ」です。

こまめな水分補給で脱水と熱中症を防ぐ

夏は普段の生活でも汗をかきやすいため、運動時にはさらに多くの水分が失われます。
喉が渇いたと感じた時には、すでに体は水分不足の状態です。
そうなる前に、意識的に水分を摂ることが大切です。

  • 運動前:30分前までにコップ1杯程度の水を飲む。
  • 運動中:15~20分おきに、一口か二口ずつこまめに補給する。
  • 運動後:失われた水分を補うために、コップ1~2杯の水を飲む。

たくさんの汗をかいた場合は、水やお茶だけでなく、ミネラルも補給できるスポーツドリンクなどを上手に活用しましょう。

運動前後のストレッチで怪我予防と疲労回復

ストレッチは、筋肉の柔軟性を高めて怪我を防ぐだけでなく、血行を促進して疲労回復を早める効果も期待できます。
運動前と後では、ストレッチの目的が少し異なります。

  • 運動前(動的ストレッチ):体を温め、心拍数を上げ、運動の準備をするのが目的です。
    ラジオ体操のように、体をリズミカルに動かしながら関節や筋肉をほぐしていきましょう。
  • 運動後(静的ストレッチ):クールダウンが目的です。
    アキレス腱伸ばしや開脚など、気持ち良いと感じる範囲でゆっくりと筋肉を伸ばし、リラックスさせましょう。
    各ポーズ20~30秒ほどキープするのが目安です。

正しいケアを取り入れることで、安全かつ効果的にトレーニングを続けることができます。
夏のダイエットを成功させるために、ぜひ今日から実践してみてくださいね。

5. 【生活習慣編】痩せ体質を作る夏の過ごし方

「夏は暑いから、自然と活動的になって痩せるはず…」なんて思っていませんか?
実は、夏特有の生活習慣が、気づかないうちに痩せにくい体を作っているかもしれません。
食事や運動と同じくらい大切なのが、日々の過ごし方。
ここでは、夏太りを招く意外な落とし穴を避け、痩せ体質へと導く3つの生活習慣をご紹介します。
ちょっとした意識改革で、あなたのダイエットはもっとスムーズに進むはずですよ。

クーラーとの上手な付き合い方

夏の快適な生活に欠かせないクーラーですが、使い方を間違えるとダイエットの大きな妨げになってしまいます。
涼しい室内にずっといることで体が冷え、血行が悪くなると、基礎代謝が低下して脂肪が燃えにくい状態に。
さらに、室内と屋外の激しい温度差は自律神経の乱れを招き、体温調節機能や食欲のコントロールにも影響を与えてしまうのです。
大切なのは、体を「冷やしすぎない」こと
クーラーと上手に付き合い、夏の隠れ冷えを防ぎましょう。

シーン別・クーラー対策
シーン 具体的な対策 ポイント
自宅で過ごすとき
  • 設定温度は外気温との差が5℃以内、目安は28℃に。
  • 風が直接体に当たらないよう、風向きを上向きに設定する。
  • サーキュレーターを併用し、部屋の空気を循環させる。
  • 就寝時は、1〜2時間で切れるようにタイマーを設定する。
快適さを保ちつつ、体の冷やしすぎを防ぐことが重要です。
特に睡眠中の冷えは代謝低下に直結します。
オフィスなど自分で温度調整できない場所
  • カーディガンやストールなど、サッと羽織れるものを常備する。
  • ひざ掛けやレッグウォーマーで下半身を温める。
  • 「首」「手首」「足首」の三首を冷やさないように意識する。
  • 時々席を立ち、軽いストレッチで血行を促す。
自分でできる防衛策で体を守る意識が大切。
特に座りっぱなしは血行不良を招きやすいので注意が必要です。

夏こそ実践したい正しい入浴方法

暑い夏はシャワーだけで済ませてしまう、という方も多いのではないでしょうか?
実はそれ、痩せ体質から遠ざかる習慣かもしれません。
シャワーだけでは体の表面の汚れは落とせても、体の芯まで温めることはできません。
クーラーなどで冷えた体をリセットし、ダイエットを効率的に進めるためにも、夏こそ湯船に浸かる習慣を取り入れてみませんか?
正しい入浴は、血行を促進して代謝をアップさせるだけでなく、質の良い睡眠にもつながるという嬉しい効果があります。
ポイントは、就寝の90分前までに、38〜40℃のぬるめのお湯に15分ほど浸かること
これにより、一度上がった深部体温がスムーズに下がり、自然な眠気を誘います。
リラックス効果のある入浴剤を使ったり、照明を少し落としたりするのもおすすめです。

シャワー浴と全身浴の比較
項目 シャワー浴 全身浴(湯船に浸かる)
体の温まり方 体の表面のみ 体の芯から温まる
血行促進効果 限定的 高い(水圧によるマッサージ効果も)
リラックス効果 低い 高い(浮力効果、副交感神経が優位に)
ダイエットへの影響 冷えを解消しにくく、代謝が上がりにくい 代謝アップ、自律神経を整える、睡眠の質向上などメリット多数

睡眠の質を高めてホルモンバランスを整える

「寝苦しくて何度も目が覚める」「朝起きても疲れが取れていない」そんな夏の睡眠トラブルは、ダイエットの停滞を招くサインかもしれません。
なぜなら、睡眠の質は、食欲や代謝をコントロールするホルモンバランスに深く関わっているからです。
睡眠不足は、食欲を増進させる「グレリン」というホルモンを増やし、食欲を抑制する「レプチン」を減らしてしまいます
つまり、寝不足なだけで、日中に余計なカロリーを摂取しやすくなってしまうのです。
さらに、脂肪燃焼や筋肉の修復を促す「成長ホルモン」も睡眠中に分泌されるため、質の高い睡眠は痩せ体質を作る上で不可欠と言えます。
夏の夜でもぐっすり眠るために、寝室の環境や就寝前の習慣を見直してみましょう。

快眠のための環境づくり

快適な睡眠環境を整えることが、質の高い睡眠への第一歩です。
特に夏は温度と湿度のコントロールが重要になります。

  • 室温と湿度:クーラーのタイマー機能を活用し、室温は26〜28℃、湿度は50〜60%程度を保つのが理想です。
  • 寝具:吸湿性や通気性に優れた綿や麻素材のパジャマやシーツを選びましょう。
    ひんやりと感じる接触冷感素材の敷きパッドなどを活用するのも良い方法です。
  • 光と音:遮光カーテンで朝日が早く差し込みすぎるのを防いだり、静かな環境を整えたりすることも大切です。

睡眠の質を上げる就寝前の習慣

寝る前のちょっとした習慣が、あなたの眠りを大きく左右します。
リラックスしてスムーズに入眠できるよう、以下のポイントを意識してみてください。

睡眠の質を上げる「OK習慣」と「NG習慣」
OK習慣(就寝1〜2時間前) NG習慣(就寝1〜2時間前)
  • ぬるめのお風呂にゆっくり浸かる
  • ヒーリングミュージックなどを聴く
  • 軽いストレッチで体をほぐす
  • ノンカフェインのハーブティーを飲む
  • スマートフォンやPCの画面を見る(ブルーライト)
  • カフェインやアルコールを摂取する
  • 激しい運動をする
  • 熱いお風呂に入る

夏の生活習慣を見直すことは、遠回りのようで実はダイエット成功への一番の近道です。
体を冷やさず、しっかり温め、ぐっすり眠る。
この3つの基本を大切に、健康的で美しい体を目指しましょう。

6. まとめ

「夏なのに体重が落ちない…」その悩み、あなただけではありません。
実は、夏に痩せにくい原因は、汗とは関係のない基礎代謝の低下や、冷たいものの摂りすぎによる内臓の冷えにあったのかもしれません。
大切なのは、体を温める食事やタンパク質の摂取を心がけ、涼しい時間帯の運動や質の良い睡眠で自律神経を整えること。
この記事でご紹介した正しい知識を実践して、今年こそ夏のダイエットを成功させましょう。

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