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2025年!夏の肌トラブル「あせも」「虫刺され」対策はこれ!ドラッグストアで購入できる市販薬を比較

汗ばむ季節、気づけばポツポツとできている「あせも」や、急なかゆみに襲われる「虫刺され」。
毎年同じように悩んでいませんか?
実は、その症状に合った市販薬を正しく選ぶだけで、つらいかゆみや炎症はもっと早く抑えられるかもしれません。
この記事では、2025年の最新情報をもとに、ドラッグストアで手に入る薬を徹底比較。
あなたに最適な一本を見つけるための選び方を、分かりやすくお伝えします。

1. 2025年 夏の肌トラブル あせもと虫刺されの基礎知識

ジリジリと太陽が照りつける夏。
楽しいイベントが多い季節ですが、同時に「あせも」や「虫刺され」といった肌トラブルに悩まされる方も少なくありません。
かゆみや赤みは、せっかくの夏気分を台無しにしてしまいますよね。
まずは敵を知ることから。
なぜ夏に肌トラブルが起こりやすいのか、そして「あせも」と「虫刺され」の正体について、ここでしっかり理解しておきましょう。

夏の肌トラブルが起こりやすい理由

どうして夏になると、肌はトラブルを起こしやすくなるのでしょうか?
その背景には、夏の特有の環境が複雑に関係しています。

まず最も大きな原因は、「高温多湿」な気候による汗と皮脂の増加です。
汗をかくこと自体は体温調節に必要な大切な機能ですが、汗が肌の上にとどまると、皮膚がふやけてバリア機能が低下してしまいます。
さらに、増えた皮脂と汗が混じり合うことで、雑菌が繁殖しやすい環境が生まれ、肌トラブルの引き金となるのです。

また、強い「紫外線」も肌のバリア機能を低下させる大きな要因です。
日焼けは肌にダメージを与え、外部からの刺激に対して非常に無防備な状態にしてしまいます。

意外と見落としがちなのが、「エアコンによる乾燥」です。
屋外は高温多湿でも、室内はエアコンで空気が乾燥しています。
この急激な環境変化に肌がついていけず、肌内部の水分が不足する「インナードライ」状態に陥りがちです。
乾燥した肌もまた、バリア機能が低下し、少しの刺激でもトラブルを起こしやすくなります。

これらの要因が重なり合うことで、夏の肌は常に危険にさらされているのです。

あせもの原因と症状

「あせも」は、医学的には「汗疹(かんしん)」と呼ばれます。
その名の通り、大量の汗によって、汗を排出するための管(汗管)が詰まってしまうことが直接的な原因です。
行き場を失った汗が皮膚の内部に漏れ出し、炎症やかゆみを引き起こします。

特に、汗をかきやすく蒸れやすい首すじ、ひじやひざの裏、わきの下、ベルトや下着で締め付けられる部分によく見られます。
あせもは、その深さによっていくつかの種類に分けられます。

                                                                                                               
あせもの種類 特徴 主な症状
水晶様汗疹(すいしょうようかんしん) 皮膚の最も浅い部分(角層)で汗管が詰まるタイプ。 ・透明で小さな水ぶくれができる
・かゆみや炎症はほとんどない
・数日で自然に治ることが多い
紅色汗疹(こうしょくかんしん) 一般的に「あせも」と呼ばれるタイプ。
表皮内で汗管が詰まり、炎症が起きる。
・赤いブツブツができる
強いかゆみやチクチクした痛みを伴う
・掻き壊すと「とびひ」になることも
深在性汗疹(しんざいせいかんしん) 皮膚の深い部分(真皮)で汗管が詰まるタイプ。
紅色汗疹を繰り返した後に起こりやすい。
・青白く扁平に盛り上がる
・かゆみはないが、汗が出なくなるため熱中症のリスクが高まる
・日本では稀

私たちが普段悩まされるのは、主に「紅色汗疹」です。
強いかゆみを伴うため、つい掻いてしまいがちですが、掻き壊すと症状が悪化したり、細菌感染を起こしたりする可能性があるので注意が必要です。

虫刺されの原因と症状

夏のもう一つのやっかいな肌トラブルが「虫刺され」です。
虫刺されのかゆみや腫れは、虫が刺した物理的な傷によるものではなく、虫の唾液などに含まれる物質に対するアレルギー反応によって引き起こされます。

私たちの体は、虫の唾液を「異物」とみなし、それを排除しようとします。
この時に、かゆみや炎症の原因となる「ヒスタミン」などの化学物質が放出され、血管が拡張して赤く腫れたり、神経を刺激してかゆみを感じさせたりするのです。

原因となる虫の種類によって、症状の出方も大きく異なります。

                                                                                                                                         
虫の種類 主な活動場所 症状の特徴
蚊(カ) 公園、庭、水辺など ・刺された直後からかゆみと赤い腫れ(即時型反応)
・翌日以降にかゆみがぶり返すことも(遅延型反応)
ブユ(ブヨ) 渓流、山間部、キャンプ場など ・皮膚を咬み切るため、出血点を伴うことが多い
・半日~翌日にかけて激しいかゆみと強い腫れ、しこりが現れる
ダニ(イエダニなど) 屋内、寝具など ・わき腹や下腹部など、衣服に隠れた柔らかい部分を刺す
・赤いブツブツが複数でき、しつこいかゆみが1週間ほど続く
ハチ(ミツバチ、アシナガバチなど) 屋外全般 ・刺された瞬間に激しい痛みと、急速な腫れ
2回目以降に刺されるとアナフィラキシーショックを起こす危険性があり、命に関わるため即座に医療機関へ

特に注意したいのがハチです。
ハチに刺された後に、息苦しさ、めまい、全身のじんましんなどの症状が現れた場合は、命の危険があるアナフィラキシーショックの可能性があります。
ためらわずに救急車を呼ぶなど、迅速な対応が求められます。

2. 2025年最新 あせも対策と予防法

夏のジメジメした季節、気づけば首筋やひじの内側などにポツポツとできてしまう「あせも」。
強いかゆみは不快なだけでなく、集中力の低下や寝不足の原因にもなり得ますよね。
でも、ご安心ください。
あせもは日々のちょっとした心がけでしっかり予防できますし、万ができてしまっても正しく対処すれば悪化を防ぐことができます。
この章では、誰にでも今日から実践できる、あせもの具体的な予防法と対処法を詳しく解説していきます。

あせもを予防するための日常ケア

あせも予防の最大のポイントは、とてもシンプルです。
それは、汗が皮膚の表面に長時間とどまるのを防ぎ、汗腺が詰まらないようにすること
これが、あせもを寄せ付けないための最も重要な基本原則です。
ここでは、日常生活の様々なシーンで取り入れられる具体的な予防ケアをご紹介します。

汗のケアは「こまめ」が鉄則

汗をかいた状態を放置しないことが、何よりも大切です。
汗をかいたな、と感じたら、すぐにケアする習慣をつけましょう。

  • 汗を拭く: 乾いたタオルではなく、少し湿らせたタオルやノンアルコールタイプの汗拭きシートで、肌をゴシゴシこすらずに優しく押さえるように拭き取ります。
  • シャワーを浴びる: 外出先から帰宅した際や、たくさん汗をかいた後には、すぐにシャワーで汗を洗い流すのが最も効果的です。
    石鹸やボディソープを使う場合は、よく泡立てて優しく洗い、すすぎ残しがないように注意しましょう。
  • 着替える: 汗で湿った衣類は、肌への刺激になるだけでなく、雑菌が繁殖する原因にもなります。
    下着やシャツはこまめに着替えるように心がけてください。

肌に優しい衣類を選ぶ

肌に直接触れる衣類は、肌環境を大きく左右します。
通気性と吸湿性に優れた素材を選び、肌への物理的な刺激を減らすことが、あせも予防の鍵となります。

                                                                                       
ポイント 具体的な選び方
素材 吸湿性・通気性に優れたコットン(綿)やリネン(麻)、シルクなどの天然素材がおすすめです。
速乾性をうたう化学繊維も有効ですが、肌が弱い方は肌触りを確認してから選びましょう。
デザイン 体にぴったりフィットするデザインよりも、風通しの良いゆったりとしたシルエットの服を選びましょう。
特に、首周りや脇、ベルト部分など、締め付けの強いデザインは汗がたまりやすいため避けるのが賢明です。
寝具 寝ている間にも多くの汗をかきます。
パジャマやシーツも、衣類と同様に吸湿性の良い素材を選び、清潔に保つことが大切です。

スキンケアで肌のバリア機能を守る

汗を流して清潔にした後の肌は、実はとてもデリケートな状態です。
シャワーや入浴後の保湿ケアを徹底し、肌本来が持つバリア機能を正常に保つことが、汗や摩擦といった外部刺激に負けない強い肌を作る上で非常に重要になります。

  • 保湿の徹底: お風呂上がりは、肌が乾燥する前に、低刺激性のローションやジェル、クリームなどでしっかりと保湿しましょう。
    ベタつきが気になる夏場は、さっぱりとした使用感のものを選ぶと快適です。
  • ベビーパウダーの活用: 昔ながらの方法ですが、ベビーパウダー(あせしらず)は汗を吸着し、肌をサラサラに保つ効果があります。
    お風呂上がりや着替えの際に、汗をかきやすい部分に薄くはたいておくのも良いでしょう。
    ただし、つけすぎは毛穴詰まりの原因になるため注意が必要です。

あせもができてしまった時の対処法

どんなに気をつけていても、あせもができてしまうことはありますよね。
大切なのは、できてしまった後にどう対処するかです。
かゆみを我慢できずに掻き壊してしまうと、症状が悪化したり、細菌感染を起こしたりする可能性があります。
正しい初期対応で、悪化を防ぎ、速やかな回復を目指しましょう。

ステップ1:まずは冷やして、かゆみを鎮める

あせものつらい症状といえば、何といっても「かゆみ」。
かゆみを感じたら、まずは患部を優しく冷やしましょう。
血行が促進されると逆にかゆみが増すため、温めるのは厳禁です。

  • 冷たい水で濡らした清潔なタオルやガーゼを当てる。
  • タオルで包んだ保冷剤を数分間当てる。

ステップ2:絶対に掻かない!
二次感染を防ぐ

かゆいからといって爪を立てて掻きむしるのは絶対にやめましょう。
肌のバリア機能が破壊されて炎症が悪化するだけでなく、傷口から黄色ブドウ球菌などが侵入し、「とびひ(伝染性膿痂疹)」といった二次感染を引き起こす危険性が高まります。

  • 爪は常に短く切っておく。
  • かゆみが強い時は、冷やすことで意識をそらす。
  • 就寝中に無意識に掻いてしまう場合は、医療用の手袋を着用するなどの工夫も有効です。

ステップ3:患部を清潔に保ち、刺激を避ける

あせもができた肌は非常にデリケートです。
汗や汚れが刺激となり症状を悪化させるため、常に清潔を心がけましょう。

  • 入浴時は、刺激の少ない石鹸をよく泡立て、泡で包み込むように手で優しく洗います。
  • ナイロンタオルなどでゴシゴシこするのは絶対に避けてください。
  • シャワーで石鹸成分をしっかりと洗い流し、清潔なタオルで軽く押さえるように水分を拭き取ります。

セルフケアでかゆみが治まらなかったり、赤みやブツブツが広がったりする場合には、市販薬の活用を検討するタイミングです。
次の章以降で解説する薬の選び方を参考に、ご自身の症状に合ったものを選んでみてください。

3. 2025年最新 虫刺され対策と予防法

うっとうしい虫の季節、気づいたらポツンと赤く腫れてかゆい…なんて経験、誰にでもありますよね。
虫刺されは、ただかゆいだけでなく、掻き壊して症状を悪化させてしまうことも少なくありません。
ここでは、2025年最新の情報に基づき、虫に刺される前の「予防策」と、刺されてしまった後の「正しい対処法」をわかりやすく解説します。

虫に刺されないための予防策

虫刺され対策の基本は、なんといっても「刺されない」こと。
ちょっとした工夫で、虫が寄ってくるリスクをぐっと減らすことができます。
お出かけ前や普段の生活で、ぜひ取り入れてみてください。

服装の工夫で肌を守る

キャンプやハイキング、庭仕事など、虫が多い場所へ出かける際は、服装が最も重要な防御策になります。
肌の露出をできるだけ少なくすることが基本です。

  • 長袖・長ズボンを着用する:足元はサンダルではなく、靴下とスニーカーでしっかりとガードしましょう。
  • 明るい色の服を選ぶ:蚊は黒や紺などの暗い色に集まる習性があります。
    白や黄色、パステルカラーなど、明るい色の服装を心がけるのがおすすめです。
  • 体にフィットしすぎない服:ぴったりとした服は、生地の上から刺されてしまうことがあります。
    少しゆとりのあるデザインを選びましょう。

虫除け剤を正しく活用する

服装だけでは防ぎきれない場面では、虫除け剤が心強い味方になります。
成分やタイプによって特徴が異なるため、シーンに合わせて使い分けるのが効果的です。

                                                                                       
主な虫除け成分の特徴
成分 特徴 注意点
ディート 多くの虫に対して高い効果が期待でき、持続時間も長いのが特長です。
濃度が高いほど効果も長持ちします。
年齢による使用制限や回数制限がある場合があります。
製品の注意書きを必ず確認しましょう。
イカリジン 子供への使用制限がなく、服の上からでも使える製品が多いのが魅力です。
特有のにおいが少なく、肌への刺激もマイルドです。
ディートに比べると、効果が及ぶ虫の種類が若干少ない場合があります。

虫除け剤を使う際は、汗をかいたり、タオルで拭いたりした後は、こまめに塗り直すことが大切です。
スプレータイプは吸い込まないように注意し、顔に塗る際は一度手に取ってから塗り広げましょう。

生活環境を整える

屋外だけでなく、家の中でも虫刺され対策は重要です。
特に蚊は、わずかな水たまりでも繁殖します。

  • 水たまりをなくす:家の周りにある植木鉢の受け皿や空き缶、古タイヤなどに溜まった水は、蚊の発生源になります。
    こまめに水を捨てるようにしましょう。
  • 網戸や窓の開閉:網戸に破れがないかチェックし、隙間なく閉めることを徹底しましょう。
  • 香りを避ける:ハチなどは、香水や香りの強い柔軟剤、整髪料の匂いに引き寄せられることがあります。
    アウトドア活動の際は、香りの強いものの使用は控えるのが賢明です。

虫刺されが起きてしまった時の対処法

どんなに気をつけていても、うっかり刺されてしまうことはあります。
大切なのは、刺された後の初期対応です。
正しい対処法を知っておくことで、症状の悪化を防ぎ、つらいかゆみを早く和らげることができます。

まずやるべき3つの応急処置

     
  1. 患部を洗って清潔にする:まずは、刺された場所を流水と石鹸で優しく洗い流しましょう。
    汚れや雑菌を落とし、感染症を防ぐ目的があります。
  2.  
  3. しっかりと冷やす:次に、濡れタオルや保冷剤などで患部を冷やします。
    冷やすことで血管が収縮し、かゆみの感覚を鈍らせ、腫れや炎症の広がりを抑える効果が期待できます。
  4.  
  5. 絶対に掻かない:一番やってはいけないのが、患部を掻きむしることです。
    掻き壊してしまうと、皮膚のバリア機能が壊れて細菌が入り込み、症状が悪化するだけでなく、「とびひ」などの二次感染を引き起こす原因になります。

この3つの応急処置は、ほとんどの虫刺されに共通する基本のケアです。
市販薬を塗る前に、まずはこのステップを実践してください。

【要注意】虫の種類別・特別な対処法

中には、特別な注意が必要な虫もいます。
刺された虫の種類がわかる場合は、適切な対応をとりましょう。

                                                                                                             
虫の種類別 対処法のポイント
虫の種類 対処法のポイント
ハチ 針が残っていたら、ピンセットやカード類でそっと取り除きます。指でつまむと毒液をさらに注入してしまう可能性があるので避けましょう。
その後、流水で洗い流して冷やします。
息苦しさや吐き気など、全身に症状が出た場合は、アナフィラキシーショックの可能性があるため、迷わず救急車を呼んでください。
毛虫・チャドクガ 絶対にこすらず、セロハンテープなどの粘着テープでそっと触れて毒針毛を取り除きます。その後、強いシャワーなどの流水で十分に洗い流してください。
掻くと被害が広がります。
ブヨ(ブユ) 皮膚を噛み切って吸血するため、強いかゆみや腫れ、痛みを伴うことが多いです。
数日後に症状が悪化することも。
基本の応急処置(洗浄・冷却)を徹底し、早めに強めのステロイド配合薬を使用するのがおすすめです。
マダニ 無理に引き抜こうとしないでください。マダニの口器が皮膚に残り、感染症のリスクを高めます。
刺されているのを見つけたら、そのままの状態で速やかに皮膚科を受診しましょう。

虫に刺された後のケアは、かゆみや腫れをいかに早く鎮めるかが鍵となります。
正しい応急処置の後、次の章でご紹介するような市販薬を上手に活用して、つらい症状を乗り切りましょう。

4. ドラッグストアで購入できる市販薬の選び方

夏の肌トラブル、あせもや虫刺されに悩んだとき、心強い味方になってくれるのがドラッグストアで手に入る市販薬です。
しかし、いざ売り場に行ってみると、あまりの種類の多さに「どれを選べばいいの?」と迷ってしまうことはありませんか?
実は、薬のパッケージに書かれている「有効成分」や「剤形」に注目することで、あなたの症状にぴったりの薬を見つけることができるのです。
自分の症状や肌質、使う場所に合わせて最適な薬を選ぶことが、つらいかゆみや炎症を素早く和らげるための重要な鍵となります。

あせも対策市販薬の選び方

あせもは、汗が原因で起こる肌トラブルです。
そのため、薬を選ぶ際は「炎症を抑える」「かゆみを鎮める」「肌を保護する」といった点に注目しましょう。
特に、お子様や肌がデリケートな方は、成分の強さにも配慮が必要です。

あせも薬の主な有効成分と特徴

あせもの市販薬には、様々な有効成分が配合されています。
それぞれの特徴を理解して、今のあなたの症状に合ったものを選びましょう。

                                                                                                                                                                                                       
成分の種類 主な成分名 特徴と効果 どんな人・症状におすすめか
非ステロイド性抗炎症成分 ウフェナマート、グリチルリチン酸二カリウムなど 比較的マイルドに肌の炎症を抑えます。
副作用のリスクが低く、デリケートな肌にも使いやすいのが特徴です。
赤ちゃん、子供、顔など皮膚の薄い部分、軽度のあせも
かゆみ止め成分(抗ヒスタミン成分) ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミンマレイン酸塩など かゆみの原因となるヒスタミンの働きをブロックし、つらいかゆみを素早く鎮めます。 かゆみが特に気になる場合
局所麻酔成分 リドカイン、ジブカインなど かゆみを感じる神経の働きを一時的に麻痺させ、掻きむしりたくなるような強いかゆみを抑えます。 強いかゆみで眠れない、集中できない場合
殺菌成分 イソプロピルメチルフェノールなど 汗で蒸れた肌は細菌が繁殖しやすくなっています。
細菌の増殖を抑え、あせもの悪化や「とびひ」への移行を防ぎます。
掻き壊してしまった、じゅくじゅくしている場合
ステロイド成分 プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA)、ヒドロコルチゾン酢酸エステルなど 赤みや腫れ、かゆみなどの炎症を強力に抑える効果があります。
強さにランクがあり、市販薬では「Weak(弱い)」や「Medium(普通)」が中心です。
赤みや炎症が強く、かゆみがひどい大人のあせも(ただし、長期連用は避ける)

あせも薬の剤形 ローション クリーム パウダー

有効成分だけでなく、薬の「剤形(ざいけい)」、つまり形状も使い心地や効果を左右する大切なポイントです。
使う場所や肌の状態に合わせて選びましょう。

                                                                                                                                       
剤形 特徴 メリット デメリット
ローションタイプ 液体状でサラッとした使い心地。
清涼感のある製品も多いです。
・広範囲に塗りやすい
・ベタつかない
・頭皮など毛のある部分にも使いやすい
・液だれしやすいことがある
・保湿力はクリームに劣る
クリームタイプ しっとりとした使用感で、肌への密着度が高いです。 ・患部にしっかり留まる
・保湿効果が期待できる
・肌を保護する力が高い
・ベタつきが気になる場合がある
・広範囲に伸ばしにくいことがある
パウダータイプ 昔ながらの「あせしらず」に代表される、粉末状のタイプです。 ・肌をサラサラに保つ
・汗を吸着し、あせもを予防する効果も
・摩擦を軽減する
・粉が飛び散りやすい
・すでに炎症が強い部分には不向きな場合も

虫刺され対策市販薬の選び方

虫刺されのかゆみや腫れは、虫の唾液などに含まれる成分に対するアレルギー反応が主な原因です。
そのため、薬を選ぶ際は「かゆみを素早く止める」「炎症や腫れを抑える」ことが最優先されます。
特に、ブヨ(ブユ)やダニなど、強い症状が出やすい虫刺されには、適切な成分を選ぶことが重要です。

虫刺され薬の主な有効成分と特徴

虫刺され薬は、かゆみの強さや腫れの程度によって選ぶべき成分が異なります。
特にステロイド成分は、効果が高い反面、正しく使う必要があります。

                                                                                                                                                                       
成分の種類 主な成分名 特徴と効果 どんな人・症状におすすめか
ステロイド成分 プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA)、デキサメタゾン酢酸エステルなど 虫刺されによる強い炎症、赤み、腫れ、かゆみを強力に鎮めます。
市販薬には強さにランクがあり、症状に合わせて選びます。
蚊はもちろん、ブヨ(ブユ)、ダニ、ノミ、毛虫などによる、腫れやかゆみがひどい場合
かゆみ止め成分(抗ヒスタミン成分) ジフェンヒドラミン塩酸塩、クロタミトンなど かゆみを引き起こすヒスタミンの作用を抑えます。
クロタミトンは温感神経に働きかけ、かゆみを緩和します。
一般的な蚊に刺されなど、比較的軽度なかゆみの場合
局所麻酔成分 リドカイン、ジブカイン塩酸塩など かゆみの伝達をブロックし、塗ってすぐにしつこいかゆみを鎮める効果が期待できます。 掻き壊しを防ぎたいとき、我慢できないかゆみがあるとき
清涼感成分 l-メントール、dl-カンフルなど スーッとした使い心地で、かゆみの感覚を紛らわせます。
かゆみ自体を治療するわけではありませんが、不快感を和らげます。
塗った後の爽快感が欲しいとき

虫刺され薬の剤形 液体 軟膏 スプレー

虫刺され薬も、剤形によって使い勝手が大きく異なります。
刺された場所やシーンを想像して、最適なものを選んでみましょう。

                                                                                                                                                                       
剤形 特徴 メリット デメリット
液体タイプ スポンジヘッドなどで直接患部に塗るタイプ。
スーッとした使用感のものが多いです。
・ピンポイントで塗りやすい
・手が汚れにくい
・速乾性がありベタつかない
・掻き壊した傷にしみることがある
・広範囲には不向き
軟膏・クリームタイプ 患部をしっかり覆い、薬効成分が浸透しやすいです。
軟膏は刺激が少なく、クリームは伸びが良いのが特徴です。
・患部を保護する効果が高い
・じゅくじゅくした患部にも使いやすい(特に軟膏)
・保湿効果も期待できる
・ベタつきを感じることがある
・塗る際に手が汚れる
パッチタイプ 有効成分を含んだシールを患部に貼るタイプです。 物理的に掻き壊しを防げる
・薬効が持続しやすい
・水に強い製品もある
・貼れる場所が限られる
・目立つことがある
スプレータイプ 広範囲にシューっと吹きかけることができるタイプです。 ・背中など手の届きにくい場所にも使いやすい
・手を汚さずに塗布できる
・周囲に薬剤が飛散しやすい
・顔の近くでは使用できない

5. 2025年最新 あせも対策市販薬を徹底比較

ドラッグストアの棚にずらりと並んだあせも薬、どれを選んだらいいか迷ってしまいますよね。
特に、大切な家族に使う薬となればなおさらです。
この章では、症状や使う人に合わせて最適な市販薬を選べるよう、2025年の最新情報をもとに、具体的な商品を挙げながら分かりやすく徹底比較していきます。
あなたにぴったりの一本を見つけるお手伝いができれば幸いです。

赤ちゃんや子供におすすめのあせも薬

大人の肌と比べて、赤ちゃんの肌は皮膚が薄く、バリア機能も未熟です。
そのため、薬の成分が吸収されやすく、影響を受けやすいという特徴があります。
だからこそ、薬選びは慎重に行いたいもの。
ここでは、赤ちゃんや小さなお子さんにも安心して使いやすい薬を中心に見ていきましょう。

非ステロイド系のあせも薬

デリケートな赤ちゃんの肌には、まず副作用のリスクが少ない非ステロイドの薬から試すのが基本です。かゆみや炎症を穏やかに抑え、肌を保護する成分が中心に配合されています。
症状が軽い初期のあせもに適しています。

                                                                                                                                         
非ステロイド系あせも薬の比較
商品名 主な有効成分 特徴 剤形
ユースキン あせもクリーム クロタミトン
ジフェンヒドラミン
グリチルレチン酸
かゆみを素早く止め、炎症を鎮める3つの有効成分を配合。
べたつかないさらっとした使用感で、のびが良く塗りやすいのが魅力です。
生後1ヶ月の赤ちゃんから使えます。
クリーム
桃の葉ローション(各種) グリチルリチン酸2K
アラントイン
昔からあせもケアに使われてきた桃の葉エキスを配合。
抗炎症成分が肌荒れを防ぎ、保湿成分が肌にうるおいを与えます。
薬というよりは、あせも予防や軽い症状の保湿ケアとして人気です。
ローション
新レスタミンコーワ軟膏 ジフェンヒドラミン塩酸塩 かゆみの原因物質(ヒスタミン)の働きを抑えることに特化したシンプルな処方。
あせもだけでなく、じんましんや湿疹のかゆみにも使えます。
乳幼児からお年寄りまで幅広く使用可能です。
軟膏

弱めのステロイド配合あせも薬

かゆみが強かったり、赤みが少し出てしまったりしている場合には、弱いランクのステロイド薬が選択肢になります。
ステロイドと聞くと不安に感じるかもしれませんが、医師の指示や薬剤師の指導のもと、短期間で適切に使えば非常に効果的で安全性の高い薬です。特に「アンテドラッグステロイド」は、患部で効果を発揮した後、体内に吸収されると分解されて作用が弱まるように設計されており、子供にも使いやすいとされています。

                                                                                                                                         
子供向け弱ステロイド配合あせも薬の比較
商品名 ステロイド成分 特徴 剤形
コートf MD軟膏 プレドニゾロン(弱い/Weak) デリケートな顔や首筋にも使える、赤ちゃん向けの軟膏です。
ステロイド成分に加え、抗炎症成分グリチルレチン酸も配合。
じゅくじゅくした患部にも、カサカサした患部にも使えます。
軟膏
ベビームヒ ジフェンヒドラミン塩酸塩(非ステロイド) ※こちらの商品は非ステロイドです。
あせも、かゆみ、虫刺されなど、赤ちゃんの肌トラブル全般に使える常備薬として人気。
スーッとする成分無配合で目にしみにくく、生後1ヶ月から使えます。
クリーム
テラ・コートリル軟膏a ヒドロコルチゾン(弱い/Weak) ステロイド成分に加え、化膿を防ぐ抗生物質(オキシテトラサイクリン塩酸塩)を配合。
かき壊してしまい、じゅくじゅくして化膿が心配される場合に適しています。
軟膏

※ベビームヒはステロイド非配合ですが、子供向けのかゆみ止めとして非常にポピュラーなため比較対象として掲載しています。

大人におすすめのあせも薬

大人のあせもは、かゆみが我慢できずにかき壊してしまったり、仕事や家事でケアが後回しになりがちで悪化させてしまったりすることも。
汗をかく量も子供より多いため、広範囲に症状が出ることも珍しくありません。
ここでは、大人のつらい症状に対応できる薬を厳選してご紹介します。

広範囲に使えるあせも薬

背中や胸元、太ももの内側など、広範囲にできてしまったあせもには、さっと塗れてべたつかないローションタイプやジェルタイプが便利です。清涼感のあるものを選べば、塗った瞬間からかゆみが和らぐような爽快感が得られます。

                                                                                                         
広範囲向けあせも薬の比較
商品名 主な有効成分 特徴 剤形
アセムヒEX プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA)
ジフェンヒドラミン塩酸塩
l-メントール
優れた抗炎症効果を持つアンテドラッグステロイドPVAを配合。
汗かぶれや赤み、かゆみにしっかり効きます。
クリームと液体の2タイプがあり、患部に合わせて選べます。
クリーム/液体
メンソレータム メディカルスプレーb リドカイン
ジフェンヒドラミン塩酸塩
グリチルリチン酸二カリウム
手が届きにくい背中にも使いやすい逆さまでも使えるスプレータイプ。
2種類のかゆみ止め成分と抗炎症成分を配合。
非ステロイドで、広範囲のかゆみを素早く鎮めたい時に最適です。
スプレー

強いかゆみや炎症を抑えるあせも薬

赤みが強く、ブツブツがはっきりしてかゆみが我慢できないような状態になってしまったら、抗炎症作用の強い「ミディアム」ランク以上のステロイド薬が効果的です。かき壊して悪化させる前に、短期間でしっかり炎症を抑え込むことを目指しましょう。
ただし、強いランクのステロイド薬は顔などのデリケートな部分への使用は避け、5~6日使用しても改善しない場合は皮膚科を受診してください。

                                                                                                                                         
強い症状向けあせも薬の比較
商品名 ステロイド成分 特徴 剤形
リビメックスコーワ軟膏/クリーム プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA)(ミディアム/Medium) 患部でよく効き、体内で分解されるアンテドラッグステロイド。
伸びの良いクリームと、患部を保護する軟膏から選べます。
しつこいかゆみや赤みを伴う湿疹・皮膚炎に適しています。
軟膏/クリーム
ベトネベートN軟膏AS ベタメタゾン吉草酸エステル(ストロング/Strong) 医療用にも使われる効果の高いステロイド成分を配合。
化膿を防ぐ抗生物質も含まれており、かき壊して化膿してしまった患部に高い効果を発揮します。
効果が強い分、漫然とした長期使用は避けるべきです。
軟膏
フルコートf フルオシノロンアセトニド(ストロング/Strong) 優れた抗炎症作用を持つステロイドと、化膿を防ぐ抗生物質を配合。
じゅくじゅく、ごわごわしてしまった重度の湿疹・皮膚炎に。
市販薬の中では最も強いランクの一つなので、使用は慎重に。
軟膏

6. 2025年最新 虫刺され対策市販薬を徹底比較

夏の厄介なトラブルといえば、我慢できない「虫刺され」のかゆみですよね。
蚊はもちろん、近年ではブヨ(ブユ)やダニなどによる、しつこいかゆみや強い腫れに悩まされる方も増えています。
掻き壊してしまうと、跡が残ったり「とびひ」の原因になったりすることも。
そうなる前に、症状に合った市販薬で素早く対処することが大切です。
ここでは、ドラッグストアで手軽に購入できる2025年最新の虫刺され薬を、症状や使う人、シーンに合わせて徹底的に比較・解説します。

かゆみを素早く抑える虫刺され薬

「とにかくこのかゆみを今すぐ止めたい!」そんな強いかゆみには、原因となる炎症をしっかり抑える成分が配合された薬が効果的です。
ここでは、特に効き目を重視したい方向けに、ステロイド配合の薬と、それに抵抗がある方向けの非ステロイド系の薬をご紹介します。

ステロイド配合の虫刺され薬

ブヨ(ブユ)やアブ、毛虫などに刺されると、赤みや腫れ、熱感といった強い炎症反応が起こりがちです。
このようなつらい炎症を伴うしつこいかゆみには、優れた抗炎症作用を持つステロイド成分が配合された市販薬が第一選択肢となります
ステロイドと聞くと不安に感じる方もいるかもしれませんが、短期間、患部のみに限定して使用すれば、非常に効果的で安全性の高い成分です。
市販薬のステロイドには強さのランクがあり、症状に合わせて選ぶことが重要です。

                                                                                                                                                               
商品名(メーカー) ステロイドランク その他の有効成分 特徴 剤形
ムヒアルファEX
(池田模範堂)
ストロング ジフェンヒドラミン塩酸塩(かゆみ止め)、l-メントール(清涼感)など ブヨ、ダニ、ムカデなどによるひどい虫刺され・かゆみに
PVA(プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル)が炎症をしっかり鎮めます。
クリーム、液体
ウナコーワエースL/G
(興和)
ストロング リドカイン(局所麻酔)、ジフェンヒドラミン塩酸塩(かゆみ止め)など かゆみ止め成分と局所麻酔成分のトリプル処方で、かゆみに素早く、長く効きます。
広範囲に塗りやすい液体タイプと、しっかり患部にとどまるゲルタイプがあります。
液体、ゲル
液体ムヒS2a
(池田模範堂)
ミディアム ジフェンヒドラミン塩酸塩(かゆみ止め)、dl-カンフル(清涼感)など 蚊による一般的な虫刺されに幅広く使えます。
スーッとした使い心地で、かゆみを素早く鎮めます。
液体

非ステロイド系の虫刺され薬

「ステロイドは使いたくない」「顔やデリケートな部分に使いたい」「比較的軽めの虫刺されだ」という場合には、非ステロイド系の薬がおすすめです。
抗ヒスタミン成分であるジフェンヒドラミン塩酸塩などがかゆみの伝達をブロックし、つらい症状を和らげてくれます。
ステロイド成分を含まないため、お子様や肌が敏感な方でも比較的使いやすいのが特徴です

                                                                                                       
商品名(メーカー) 主な有効成分 特徴 剤形
ポケムヒS
(池田模範堂)
ジフェンヒドラミン塩酸塩(かゆみ止め)、l-メントール、dl-カンフル(清涼感) 持ち運びに便利なロールオンタイプ。
ポーチやポケットに入れておけば、外出先で刺された時もすぐにケアできます。
液体(ロールオン)
新ウナコーワクール
(興和)
ジフェンヒドラミン塩酸塩(かゆみ止め)、リドカイン(局所麻酔) 塗った瞬間に広がる強いクール感が特徴。
かゆみの感覚を麻痺させ、素早く楽にしてくれます。
液体(スポンジ)

クールタイプやスプレータイプの虫刺され薬

薬の効果だけでなく、使い心地や利便性も重視したいという方はいらっしゃいませんか?
夏の暑い時期には、ひんやりとしたクール感が心地よいタイプや、手を汚さずに広範囲に使えるスプレータイプが重宝します。
スーッとした清涼感でかゆみの感覚を紛らわしたい方や、背中など塗りにくい場所に使いたい方におすすめです

クール感が特徴の代表的な商品は、先ほどもご紹介した「新ウナコーワクール」や「液体ムヒS2a」です。
l-メントールやdl-カンフルといった清涼成分が、塗った瞬間に爽快感をもたらし、かゆみから意識をそらしてくれます。

一方、スプレータイプは、直接肌に触れずに衛生的に使えるのが魅力です。
特に、広範囲にわたって刺されてしまった場合や、ご家族で共有したい場合に便利です。

                                                                                                       
商品名(メーカー) タイプ 主な有効成分 特徴
マキロンかゆみどめスプレー
(第一三共ヘルスケア)
スプレー ジフェンヒドラミン塩酸塩(かゆみ止め)、クロタミトン(かゆみ止め) 手を汚さずにシュッとひと吹きできるミストタイプ。
殺菌成分も配合されており、掻き壊しによる二次感染予防も期待できます。
ムヒAZスプレー
(池田模範堂)
スプレー アゼラスチン塩酸塩(抗アレルギー) 「かゆみ」と「腫れ・赤み」の元にアプローチする抗アレルギー成分を配合。
ステロイドフリーで、広範囲のかゆみにも使いやすいスプレーです。

赤ちゃんや子供にも使える虫刺され薬

大人の肌に比べてデリケートでバリア機能も未熟な赤ちゃんの肌は、虫に刺されると赤く腫れあがりやすい傾向があります。
かゆみを我慢できずに掻き壊し、とびひなどの感染症に発展させてしまうことも少なくありません。
そのため、お子様の年齢や肌の状態に合わせて、最も刺激の少ないものを選ぶことが大切です
市販薬を選ぶ際は、「生後何ヶ月から使用可能か」を必ず確認しましょう。

基本的には、ステロイドを含まない非ステロイド系の薬が第一選択となります。
また、掻き壊しを物理的に防いでくれるパッチタイプの薬も非常に有効です。

                                                                                                                                       
商品名(メーカー) 対象年齢の目安 主な有効成分 特徴
ムヒ・ベビーb
(池田模範堂)
生後1ヶ月から ジフェンヒドラミン(かゆみ止め)、パンテノール(肌の修復) デリケートな赤ちゃんの肌にも使える、しみない処方のクリーム
ステロイド、メントール、アルコール不使用で、顔にも使えます。
マキロンパッチエース
(第一三共ヘルスケア)
- (貼付可能であれば) デキサメタゾン酢酸エステル(ステロイド)、ジフェンヒドラミン(かゆみ止め) 掻き壊しを防ぐパッチタイプも、とびひ予防に有効な選択肢です
半透明で目立ちにくく、殺菌剤も配合されています。
コートf MD軟膏
(田辺三菱製薬)
- (年齢制限なし) プレドニゾロン(ステロイド) 赤ちゃんの湿疹やかぶれにも使える、ランクの弱いステロイド軟膏。
非ステロイドではかゆみが治まらない場合に。

お子様の虫刺されは、まず冷たい水で濡らしたタオルなどで冷やしてあげると、かゆみが和らぎやすくなります。
その上で、年齢に合った市販薬を適切に使用し、掻き壊さないように見守ってあげることが大切です。

7. 市販薬を使う上での注意点と病院受診の目安

ドラッグストアで手軽に購入できる市販薬は、夏の肌トラブルの頼れる味方です。
しかし、その効果を最大限に引き出し、安全に使うためにはいくつかのポイントがあります。
自己判断で使い続けることで、かえって症状を悪化させてしまうケースも少なくありません。
ここでは、市販薬を正しく使うための注意点と、専門医である皮膚科を受診すべき症状の目安を詳しく解説します。

市販薬を正しく使うためのポイント

薬を選ぶ時だけでなく、使う時にも大切な注意点があります。
せっかく購入した薬も、使い方を間違えると十分な効果が期待できないばかりか、思わぬ副作用を招くことも。
以下のポイントを必ず守りましょう。

説明書(添付文書)を必ず読む

薬のパッケージに必ず入っている説明書(添付文書)は、いわば薬の「取扱説明書」です。
使用する前に隅々まで目を通し、用法・用量を正しく守ることが、安全なセルフケアの第一歩です。
特に以下の点は必ず確認してください。

  • 用法・用量:1日に何回、どのくらいの量を塗るのか。
    塗りすぎは副作用のリスクを高めます。
  • 使用できる部位:顔や目の周り、粘膜など、デリケートな部分への使用が制限されている薬もあります。
    特にステロイド薬は注意が必要です。
  • 使用期間の目安:多くの市販薬には「5~6日間使用しても症状が改善しない場合は使用を中止し、医師、薬剤師または登録販売者に相談してください」といった記載があります。
  • 副作用:発疹、かぶれ、刺激感など、もしもの時にどんな症状が出る可能性があるかを知っておきましょう。
  • 保管方法:直射日光を避け、涼しい場所に保管するなど、品質を保つための指示を守りましょう。

清潔な手で、清潔な患部に塗る

薬を塗る前には、患部を清潔にすることが大切です。
汗や汚れが付いたままだと、薬の浸透を妨げたり、雑菌が繁殖して症状が悪化したりする原因になります。
シャワーを浴びるか、濡らしたタオルで優しく拭き取ってから、清潔な手で薬を塗りましょう
掻き壊して傷になっている場合は、特に注意が必要です。

使用期間の目安を守る

「なかなか治らないから」と、市販薬を長期間ダラダラと使い続けるのは危険です。
症状が改善しないのは、薬が合っていないか、あるいは市販薬では対応できない別の皮膚トラブルの可能性があるからです。
説明書に記載された使用期間(多くは5~6日)を過ぎても良くならない場合は、自己判断を続けて悪化させる前に、専門医に相談しましょう。

こんな症状は要注意 病院受診の目安

「これって病院に行くべき?」と迷うことは多いですよね。
市販薬で対処できる範囲を超えているサインを見逃さないことが、早期回復への近道です。
あせもと虫刺され、それぞれについて病院受診を検討すべき症状の目安をまとめました。

あせもで病院受診を検討すべき症状

あせもが悪化すると、細菌感染などを起こして市販薬だけでは治せなくなることがあります。
次のような症状が見られたら、早めに皮膚科を受診してください。

                                                                                                           
注意すべき症状 考えられる状態やリスク
かゆみや痛みが非常に強く、夜も眠れない 炎症が強く、掻き壊しによる悪化や二次感染のリスクが高まっています。
より強力な治療が必要な場合があります。
患部が赤く腫れあがり、膿(うみ)を持っている(あせものより) 汗腺に細菌が感染し、化膿している状態(汗腺膿瘍)です。
抗菌薬の内服や切開が必要になることもあります。
じゅくじゅくした水ぶくれができ、それが破れて他の場所に広がる(とびひ) 掻き壊した傷から細菌が入り、伝染性膿痂疹(とびひ)を併発している可能性があります。
抗菌薬での治療が必要です。
市販薬を5~6日使っても全く改善しない、または範囲が広がっている あせも以外の皮膚疾患(カビによる感染症、アトピー性皮膚炎など)の可能性も考えられます。
正確な診断が必要です。

虫刺されで病院受診を検討すべき症状

虫刺されは、時に深刻なアレルギー反応や感染症を引き起こすことがあります。
特に注意が必要なのは、ハチやブユ(ブヨ)、マダニなどです。
以下の症状があれば、速やかに医療機関を受診しましょう。

                                                                                                                               
注意すべき症状 考えられる状態やリスク
【緊急】刺された直後から全身にじんましん、息苦しさ、めまい、吐き気、意識がもうろうとする 命に関わるアナフィラキシーショックの可能性があります。
迷わず救急車を呼んでください

特にハチに刺された場合は要注意です。
刺された腕や足全体がパンパンに腫れあがるなど、腫れが異常に強い アレルギー反応が強く出ています。
飲み薬や強めのステロイド外用薬など、医療機関での適切な処置が必要です。
発熱、頭痛、倦怠感、リンパ節の腫れなど、全身の症状が出ている マダニやツツガムシなどが媒介する感染症の可能性があります。
原因を特定し、早期に治療を開始する必要があります。
患部が化膿して膿が出たり、熱を持ったりしている 掻き壊しなどから細菌が侵入し、二次感染を起こしています。
抗菌薬による治療が必要な場合があります。
市販薬を数日間使用しても、腫れやかゆみが全く引かない、むしろ悪化する 炎症が非常に強いか、別の原因が考えられます。
自己判断での継続は避け、医師の診察を受けましょう。

夏の肌トラブルは、初期対応が肝心です。
市販薬を上手に活用しつつ、今回ご紹介した「病院受診の目安」を頭の片隅に置いて、症状が悪化する前に適切な判断ができるようにしておきましょう。

8. まとめ

夏の厄介な肌トラブル、「あせも」と「虫刺され」。
でも、もう悩む必要はありません。
この記事でご紹介したように、原因を知って正しく予防し、症状に合った市販薬を選べば、セルフケアで十分に対応できるんです。
大切なのは、自分の肌の状態や使う人に合わせて、ステロイドの有無や剤形を賢く選ぶこと。
もし市販薬で改善しない場合は、迷わず皮膚科を受診してくださいね。
この夏は、適切なケアで肌トラブルとさよならして、思いっきり楽しみましょう!

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